スポンサーリンク
国立西洋美術館にロダンの「考える人」があるってご存知ですか?
「えっ、そうなの?でもまさか本物じゃないよね。」「じゃあ、場所はどこなの?」
あまり注意して見ていない人は、気がつかないかもしれません。
そしてさらに、同じ作者の「地獄の門」という彫刻もあるのです。
上野公園に行く機会があったらぜひ見てもらいたいロダンの作品です。
国立西洋美術館にある「考える人」は本物なの?
そもそも国立西洋美術館にある「考える人」は本物なのかどうか?レプリカなのでは?
だって外に無造作に置かれてるんですよ。
本物だったら汚れては困るんじゃないの?などなど考えてしまいます。
私が国立西洋美術館に行ったある日も朝から雨が降っていて、「考える人」も雨ざらしでした。こんなに無造作に置かれていても、これは本物のロダン作の「考える人」です。
実は「考える人」は世界中にいくつもあります。
この彫刻は石膏原型と言われる型にブロンズなどを流し込むと大量に作れるタイプで、作ろうと思うと量産できちゃうのだとか。でも「本物」と呼べるものはフランス政府のお墨付きがあるものにかぎられるんだそう。
本物の「考える人」は世界中に全部で21体あるといわれていて、そのうちの1体が松方コレクションとして国立西洋美術館にあるのです。
日本には他に京都国立西洋美術館などにあります。21体の「考える人」は大きさや色もさまざまなのだそうです。
国立西洋美術館の「考える人」のある場所はどこ?
じゃあ、国立西洋美術館では「考える人」がある場所はどこなの?ということですが、美術館の前の庭園にあります。
ここは、国立西洋美術館の入場チケットを持っていなくても誰でも入ることができます。手入れの行き届いている庭園ですからいつ行ってもベストな状態で彫刻を見ることができます。庭園の緑と一体化していて、全く違和感がありません。
上野公園に行った際はぜひ見てみることをおすすめします。ただし、休館日や閉館後は敷地内に立ち入ることはできないので、注意してくださいね。
国立西洋美術館には「考える人」と作者が同じ「地獄の門」もある
国立西洋美術館の前庭には「考える人」の他にも「カレーの市民」など彫刻が多数あります。
その中でもひときわ目立つのが「地獄の門」です。
これもロダン作の本物、つまりオリジナル作品で世界中に7つ(または6つ)あるといわれています。これも石膏原型に材料を流し込んで作るタイプのものです。
「地獄の門」は、ダンテの「神曲」地獄編から着想を得たといわれています。
よーく見ると「考える人」がいる! そう、「考える人」は「地獄の門」のモチーフの一部だったんです。
国立西洋美術館に行ったときは、ぜひ前庭の彫刻をじっくりと見て「地獄の門」のどこかにいる「考える人」をさがしてみてくださいね。
スポンサーリンク
さいごに
国立西洋美術館の「考える人」も「地獄の門」も本物だということがおわかりいただけたでしょうか。
場所も誰でも無料で見られる前庭に彫刻が置かれているのでちょっと立ち寄るのもいいですね。写真撮影もOKです。
美術館の入場チケットがなくても利用できるカフェ・レストラン「すいれん」からも庭が見えるので、彫刻を眺めながら食事やお茶をするのも上野公園ならではの楽しみ方ですね。
また、季節によって変わる花々と彫刻のツーショットや、雨に打たれる「考える人」もなかなかいい感じでおすすめです。
スポンサーリンク