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国立西洋美術館特別展の過去を振り返る 2018年 2019年

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国立西洋美術館は常設展もすばらしいですが、毎年開催される特別展も見逃せません。

過去にも「モナ・リザ展」など今では日本ではなかなか見られない名画が来日したこともあるのです。

最近開催された2018年、2019年の特別展でも目をみはるものがありました。

ここでは私が美術展のすばらしさに目覚めた2018年、2019年に国立西洋美術館で開催された特別展を振り返ってみたいと思います。だから「あれ?あの特別展が書かれてない!」と思われるかもしれませんが、自分が実際に見た特別展を独断と偏見で書いているのでそのへんはご了承ください。

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目次

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国立西洋美術館の特別展 過去に行われた展覧会

「モナ・リザ」展

国立西洋美術館の特別展で過去に行われた展覧会から連想する私が初めて知った世界的名画は、おそらく「モナ・リザ」。1974年、東京にモナ・リザが来日して連日ニュースで大騒ぎをしていたことを記憶しています。当時はまだ小学校の低学年だったのでどれだけすばらしい絵画だと理解していたかは不明。モナ・リザのジグソーパズルが大流行し、私もおねだりして買ってもらいました。

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当時は地方に住んでいたので本物のモナ・リザは見ていませんが、この「モナ・リザ展」は、1974年(昭和49年)4月20日から6月10日まで開催されて150万人以上の入場者を動員したそうです(会場は東京国立博物館)。

その後ルーブル美術館でモナ・リザに対面しましたが、思った以上に小さいサイズ(77cm×53cm)で驚きました。この絵に150万人か~、おそるべしモナ・リザ人気。

「カラヴァッジョ」展

2018年以前では2016年のカラヴァッジョ展が印象に残っています。

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アウトローな人生を送り、38歳の若さで亡くなったカラヴァッジョ。光と闇のコントラストが際立った印象的な絵画は日本でも人気があります。

本当だったら2020年に「キリストの埋葬」が約30年ぶりに日本に来る予定だったのですが、新型コロナの影響で延期になってしまいました。

彼の絵画をまた日本で見られる日を心待ちにしています。

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国立西洋美術館での特別展 2018年

国立西洋美術館で行われた特別展、2018年に開催されたもので私が行ったのは

「ベラスケスと絵画の栄光」

2018年2月24日~5月27日に開催
ベラスケスは、スペインの画家で17世紀に活躍しました。

17世紀というと、1600年代。日本では関ケ原の戦いが終わり、江戸幕府が開かれ、豊臣家が滅亡した頃でしょうか。そのころスペインは黄金時代とも呼ばれるスペイン帝国の最盛期でした。

当時、宮廷画家として活躍していたベラスケスが描いたのが「王太子バルタサール・カルロス騎馬像」

名前を聞くと物々しいですが、5~6歳くらいの男の子が馬に乗っているというなんとも可愛らしい絵画です。フェリペ4世の後継ぎとして一身に期待を背負っているような凛々しさも感じられます。宗教画や神話を題材にした絵画も来日していましたが、やはりこの絵が心に残りました。

「ミケランジェロと理想の身体」

2018年6月19日~9月24日に開催
彫刻をメインとした企画展でした。レオナルド・ダ・ビンチ、ラファエロと並び称されるルネサンス期を代表する巨匠ミケランジェロ。

バチカンのシスティーナ礼拝堂天井画「天地創造」「最後の審判」や、ダビデ像などでよく知られていますね。

ミケランジェロは生涯で40点ほどの彫刻を作ったといわれていますが、このミケランジェロ展では2点来日しました。

…これを見てわかったこと。私は仏像は好きだけど、西洋の彫刻はちょっと。ミケランジェロはやはりすばらしかったけれど、私は彼の絵画のほうにもっと感動しました。

「ルーベンス展」

2018年10月16日~2019年1月20日に開催
17世紀を代表するバロック期の画家、ルーベンス。イタリアに滞在して絵画を学び、オランダのアントワープに帰ってから次々と傑作を生み出したと言われています。

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「ルーベンス」というと連想するのは「フランダースの犬」。やはりコラボ商品もありました。教会で主人公ネロが息を引き取る間際に偶然見えたルーベンスの絵画。宗教や神話を題材にした期待を裏切らないすばらしい絵画を見ることができました。ネロが見た絵はどれだったのかしら?と想像しながら一つ一つじっくり鑑賞するのが楽しかったです。

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国立西洋美術館で開催された特別展 2019年

国立西洋美術館で開催された特別展で2019年に行ったのは

「松方コレクション展」

2019年6月11日~9月23日に開催
「松方コレクション展」は国立西洋美術館ができてから何度か開催されています。

常設展でも展示されていますが、やはり特別展となると、いつもよりも見応えがあります。

モネと親交があった松方幸次郎ですが、国立西洋美術館のシンボルとなっている「睡蓮」とは別に行方不明なっていた「睡蓮 柳の反映」が近年ルーヴル美術館で見つかりました。その幻ともいわれる睡蓮を修復して初公開されることと、松方コレクションでありながら今はオルセー美術館所蔵のゴッホの「アルルの寝室」が来日するとあって話題性も十分な美術展でした。

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「ハプスブルク展」

2019年10月19日~2020年1月26日に開催
2019年は日本とオーストリアの国交樹立150周年ということで、「ハプスブルク展」や「クリムト展」などウイーンにゆかりのある美術展が目白押しでした。

神聖ローマ帝国皇帝、オーストリア帝国皇帝…と、約600年以上もの間ヨーロッパの中心に君臨してきたハプスブルク家。美術品の蒐集もその財力を活かしてハンパじゃなかったようです。

きらきらの甲冑やタペストリーなども豪華だったけれど、歴代のハプスブルク家の人々の肖像画がすごかった。

なかでも、マリア・テレジア、マリー・アントワネット、エリザベト皇妃の肖像画。

壁いっぱいの大きなマリー・アントワネットの肖像画。頬がバラ色で、豪奢なドレスは繊細なレースまで描かれています。

エリザベト皇妃はとても美しい。美貌と体型を保つために生涯ストイックな生活を送ったのだとか。

またスペイン帝国フェリペ4世の王女マルガリータの肖像もありました。

これは、ベラスケスの作品で2018年に来日したカルロス王太子の姉にあたる人。そう言われるとなんだかふたりとも似ています。青いドレスを着た肖像画が有名ですが、今回は緑のドレスの王女も来日しました。

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さいごに

国立西洋美術館特別展の過去を振り返ってみると私が実際に行ってみた2018年、 2019年だけでもベラスケス、ミケランジェロ、ルーベンス、松方コレクション、ハプスブルク家、とそうそうたる名前がずらりです。

これだけの名だたる美術品を日本にいながらにして見られるのですから、毎回特別展が話題になるのもうなずけます。

2020年の国立西洋美術館の特別展で見逃せないのは「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」展です。

日本初公開の61作品の中には、ゴッホ、フェルメールの名画もあるので、機会があったらぜひ見てみたいですね。

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