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鳥獣戯画展が東京国立博物館で開催 チケット予約方法と見どころ グッズについて紹介

展覧会
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東京国立博物館で開催されている「国宝 鳥獣戯画のすべて」展に行ってきました。

本来なら2020年に開催予定の企画展だったのですが、新型コロナの影響で延期となり、2021年、満を持しての開催となりました。

今回はあっと驚く演出もあり、「鳥獣戯画」の魅力を再発見した企画展でした。

ここでは「国宝 鳥獣戯画のすべて」についてお伝えします。

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鳥獣戯画とは

「鳥獣戯画」は今から約800年前の平安末期から鎌倉初期に制作された、京都・高山寺に伝わる国宝の絵巻物です。

作者は鳥羽僧正覚猷(かくゆう)他と言われていますが、いまだに確証はなく、謎です。

また鳥獣戯画は、甲、乙、丙、丁の4巻から成り、いちばん有名なのはウサギ、カエル、サルなどの動物が登場する甲巻です。

鳥獣戯画を知らない人でも墨一色で描かれた擬人化されたウサギやカエルはどこかで見たことがあるでしょう。

また、絵巻として知られていますが、その絵のつながりもはたして原本どおりなのか?各所で保存されている断簡と呼ばれる絵巻の一部分は絵巻のどこにあったのか?

鳥獣戯画を知れば知るほど謎が深まっていくところも私たちがこの絵巻に魅了される理由なのかもしれません。

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「鳥獣戯画のすべて」 見どころ

今回の「鳥獣戯画展」では、今回の企画展では、甲、乙、丙、丁4巻全部が初めて一挙に公開されるのと同時に、高山寺と深い関わりのある明恵(みょうえ)上人にゆかりの品々も展示されています。展示は第1章「国宝 鳥獣戯画のすべて」 第2章「鳥獣戯画の断簡と模本-失われた場面の復原」 第3章「明恵上人と高山寺」から成り立っています。

今回は甲巻を最初から最後まで途切れることなく見られることがいちばんの見どころとなっています。

第1章 「国宝 鳥獣戯画のすべて」

ここでは鳥獣戯画の甲、乙、丙、丁全4巻を全部見ることができます。

一挙に見られるのは今回が初めて。

しかももっとも有名な甲巻を見るためにトーハクの展示室に動く歩道が設置されました。これで流れるように絵巻を見ることができます。さらにこれで密も解消できますね。

まるで人間がベルトコンベアで運ばれているような感じもありましたが、画期的な展示方法でした。

第2章 「鳥獣戯画の断簡と模本-失われた復原」

鳥獣戯画は時代を経ることで、オリジナルから分断されて掛け軸となった断簡が存在します。

これが本来の絵巻のどこに入るのか?甲巻には4点、丁巻には1点の合わせて5点。その他に鳥獣戯画を写した模本も展示されていて、これらを本来の絵巻になるように推理しながらあてはめていくのはまるでパズルのようです。

もともとはどんな絵巻だったのか?いつか本来の形がわかる日がくることを願っています。

第3章 「明恵上人と高山寺」

明恵上人が再興した高山寺と、明恵上人のエピソードを知ることで「鳥獣戯画」がどんなお寺に伝えられてきたのかがわかります。

明恵上人は生涯数十年にもわたり、夢を記録してきたことや、和歌を多く詠んだりなどさまざまな記録が残されています。

夢の記録って、鎌倉時代に書き残していたなんて驚きです。

今回は「明恵上人坐像」も見どころの1つです。

そして、この展示の最後にある「子犬」。明恵上人は犬が好きで、生涯とても可愛がったとも言われています。もともとは「明恵上人坐像」の横に置かれていたとか。

最後の最後に愛くるしい子犬で今回の企画展は締めくくられました。

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「国宝 鳥獣戯画のすべて」観覧料金と事前予約チケット

東京国立博物館「国宝 鳥獣戯画のすべて」の観覧料金は次のとおりです。
一般 2,000円
大学生 1,200円
高校生  900円
中学生以下と、障がい者とその介護者1名は無料です。
ただし、入館の際は日時指定チケットが必要となります。

「国宝 鳥獣戯画のすべて」を観覧する方は入館の際は全員、日時指定事前予約チケットが必要です。

事前予約チケットの購入は公式HPからお求めください。
「国宝 鳥獣戯画のすべて」公式HPはこちらから>>>

当日券もある、という話でしたが、私が訪れた平日の午前中でも「当日券は完売しました」の看板が。

人気の企画展なので、休日・平日にかかわらず事前予約チケットを購入して観覧することをおすすめします。

また、感染予防のため90分以内での観覧のお願い、と言われていましたが、時間的にはけっこうきびしかったです。

なお、このチケットで東京国立博物館の常設展「本館」「平成館」「東洋館「法隆寺宝物館」が無料で観覧できます。

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鳥獣戯画 グッズ

鳥獣戯画はもともと動物をモチーフにしている絵巻ということもあり、小学生に人気のすみっコぐらしとコラボした商品や、ミッフィーとコラボしたものなど今回も思わずほしくなるグッズがたくさんありました。通販での販売はないのですが、イメージとしてはこんな感じ。

そして、ミュージアムショップで私が今回買ったのがこれです。

「クリーム五色豆」と「味の旅」各540円
パッケージに「鳥獣戯画」があしらわれています。

「缶入り飴」800円
缶コレクターにはたまりません(^^)
缶の色は、青・緑・黃・赤の4種類。中にはフルーツ味の飴が入っています。おいしかったです。

ポチ袋 440円 他にウサギ、サルの図柄もありました。 ポチ袋と一緒に写っているのは2015年の「鳥獣戯画展」で買ったカエルのマグネットです。今回のショップでも見かけました。

今回は、企画展とのコラボグッズの通販は残念ながらありませんが、図録(3,000円)の通販はあります。ミュージアムショップでも売っていますが、これがけっこう重たいので、通販で買うのも「あり」かな、と思います。
図録は公式HPから購入できます。

「国宝 鳥獣戯画のすべて」公式HPはこちらから>>>

ただ、東京国立博物館のオンラインミュージアムショップでは鳥獣戯画の商品の取り扱いはあります。興味のあるかたは東京国立博物館オンラインミュージアムショップのサイトからどうぞ。

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さいごに

私が鳥獣戯画展を東京国立博物館で見たのは2015年の特別展以来6年ぶりです。

新型コロナの影響で延期になって去年はがっかりしましたが、今年は無事に開催できてほんとうによかったです。

2015年の開催時は甲巻の半分を見るために、まるで人気アトラクションに並ぶような長蛇の列に約2時間並びました。

今となっては良い思い出ですが、このソーシャルディスタンスの時代では考えられない大混雑。

今回は「動く歩道」が開催前から評判で、私も興味津々でしたがなかなかいい感じ。

他の人気の展示でも取り入れてもらったら密が解消できるのに(笑)、と思いました。

ミュージアムショップはちょっと混んでいましたが、他の感染対策はしっかりされていたので、安心して観覧することができました。