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横山大観、といえば日本画の巨匠。教科書にも載っていたから名前を知っている人は多いと思います。
でも、どんな絵を描いたのか?と言われてすぐに答えられるか、というとどうなんでしょう?
…私もよく知りませんでした(汗)。
そんな私でも横山大観の偉大さを感じることができる美術館が「横山大観記念館」です。
ここでは、「横山大観記念館」の見どころと行き方などについてお伝えしていきます。
横山大観とは?どんな絵を描いた人?
横山大観は、西洋画の技法を日本画に取り入れて、日本画壇に新風を吹き込んだことでも知られています。
「没線描法」とも呼ばれる線描きを極力抑えた描法を確立しました。
曖昧でぼんやりした描法、という意味で「朦朧体」ともいわれます。
じゃ、具体的にどんな絵があるのか?というと、大観は富士山を数多く描いたことでも知られています。
「富嶽飛翔」という題名でも知られている富士山の絵画は切手にもなったので、マニアの方ならよくご存じかもしれません。
また、サザエさんで有名な長谷川町子さんも横山大観の絵画をコレクションしていたことでも知られています。「長谷川町子美術館」で展示されることもあるようです。
私個人としては、「屈原」の絵画が印象的です。
マンガ「キングダム」の頃の古代中国が好きなので、信や嬴政が活躍する少し前の時代、春秋戦国時代の武将や政治家にも興味があり、楚の政治家だった屈原を描いた絵画に惹かれます。
屈原は、中国時代劇「ミーユエ」にも登場するので、華流ドラマが好きな方は、名前を聞いたことがあるかもしれませんね。
この「屈原」の絵画は「横山大観記念館」ではなく、広島の厳島神社の所蔵だということで、いつか見る機会があったらいいなと思っています。
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横山大観記念館の見どころ
黒塀、瓦葺きの日本家屋が横山大観が晩年まで過ごし、現在「横山大観記念館」として観覧できる場所となっています。
木造2階建ての数寄屋造りの純日本家屋です。
ここで大観は約7000点もの作品を制作したとも言われています。
今、さりげなく書きましたが、7000点ってすごい数だと思いませんか?
でも作品の多くは個人所蔵のものも多く、記念館の所蔵作品も約200件ほどとなっています。
また、大観の作品の他にも、所蔵していた陶磁器や画材なども展示されています。
各部屋には光が入るように設計された床の間があり、大観の作品が掛け軸として掛けられています。
床の間に掛けられた状態で、畳に座って大観の作品を鑑賞できるのは、まさに至福のひととき。
日本画に詳しくない人でも和室、床の間に掛けられた名画を目にすると、作品のすばらしさに感動するのではないかと思います。
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横山大観記念館のアクセス
横山大観記念館へのアクセスは次のとおりです。
住所
〒110-0008
東京都台東区池之端1丁目4−24
℡ 03-3821-1017
電車で行く場合
東京メトロ千代田線「湯島」駅より徒歩7分
東京メトロ銀座線「上野広小路」より徒歩12分
JR「上野」駅またはJR「御徒町」駅 より徒歩15分
京成線「京成上野」駅より徒歩15分
バスで行く場合
都バス「池之端1丁目」バス停より徒歩1分
バス停の目の前にある黒塀の建物が「横山大観記念館」です。
車で行く場合
横山大観記念館には駐車場はありません。
近くのコインパーキングをご利用ください。
入場料
大 人 \800 / 団体\650【20名以上】
中高生 \650 / 団体\500【20名以上】
小学生 \300 / 団体\200【20名以上】
障がい者料金 \650
開館時間
月曜日
火曜日
さいごに
横山大観記念館は、展示もすばらしいですが、歴史を感じる数寄屋風造りの建物と庭園も見どころの一つとなっています。
また、このへんは不忍池近くにあり、大観記念館の裏手には三菱の創始者、岩崎邸があります。ここの坂道は「無縁坂」。古くは森鴎外の小説「雁」の舞台でもあり、さだまさしさんの「無縁坂」もここのことを歌ったものです。
とにかくこの地域は大観記念館の他にも歴史好き、文学好きの人には見どころがたくさんあるところです。ぶらっと出かけても、毎回発見があって楽しめます。
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