国立西洋美術館の常設展に行ったことはありますか?
毎回大人気の企画展に行ったことがある人でも、常設展には足を運んだことはないという人もいるかもしれませんね。
でも、国立西洋美術館の常設展はとにかく見どころがたくさんあります。
一度訪れたら「えっ!こんな有名な作品もあるの?」と驚くことでしょう。
企画展を見終わった後や、時間があるから国立西洋美術館に行ってみようかな、と思っても所要時間がわからないとなかなかその気になりませんね。
忙しい人もそうでない人も見どころをおさえて、満足できる常設展作品めぐりの所要時間を私の経験からお伝えしたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。
国立西洋美術館の常設展での見どころは何?
国立西洋美術館の常設展の見どころを一言で言い表すのは難しいのですが、大きく分けると魅力は2つあります。
建築様式
まず1つは建築様式。本館は世界遺産にもなっているので、一度は見ておきたいものです。
常設展の入口から「19世紀ホール」と呼ばれる広間に足を踏み入れると、天井が高くて、お天気の良い日は自然の光が差し込んでくるように設計されていたようですが、展示品が傷むので今は自然光は入ってきません。とはいえ、まるで教会のような造りに感動します。
スロープ状のらせん回廊を上っていくといつの間にか2階へ。そのぐるぐる回廊の壁には絵画が展示されています。
建物の構造と宗教画の展示が時間を中世にまで戻してくれるようでこの厳かな雰囲気が気に入っています。
松方コレクション
見どころの2つ目は、松方コレクション。
その中でも松方コレクションの中核ともいえる印象派モネの「睡蓮」。
「国立西洋美術館」といえばまずこの絵がイメージされるほど、いちばん有名な絵画なのかもしれません。
この世にモネの睡蓮は200枚以上あると言われていますが、その中でも傑作の1枚なんじゃないかな、と思うくらいすばらしい作品です。常設展を見るのでしたらぜったい見逃せません。
国立西洋美術館の常設展にはどんな有名な作品があるの?
国立西洋美術館の常設展の作品は時代順に展示されています。
だから、美術史の勉強にもなるかも、です。
流れとしては、中世の宗教画から始まり、ルーベンス、ドラクロワ、ミレー、セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴーガン、ゴッホ、ピカソ…と一度は名前を聞いたことがあるようなビッグネームの芸術家の作品がずらり。
日本各地に美術館はたくさんありますが、常設展だけで中世から20世紀までの美術作品が一堂に会するところは、国立西洋美術館だけです。
そして、常設展の作品は建物内だけでなく、前庭にもあることをお忘れなく。
ここには、ロダンの「考える人」や「地獄の門」を始めとした彫刻がいくつも展示されています。
庭の風景になじんでいるので、最初のころは、気がつかないで通り過ぎてしまったこともあります。
また、屋外に展示されているので、お天気の悪い日は雨に打たれる「考える人」を見ることができます。それも風情があって個人的にはいいな、と思います。
また、ここの前庭は誰でも入れるので、無料でこれらの作品を鑑賞できるところもおすすめポイントです。
国立西洋美術館の常設展見学の所要時間はどれくらい?
国立西洋美術館の常設展を見学するための所要時間はどれくらい必要なのでしょうか?
人によってそれぞれかと思いますが、ひと通り見てまわるとしたらおよそ1時間半くらいをみておけばよいでしょう。
でも、お気に入りの作品に出会ったらじっくり時間をかけて鑑賞したいと思うかもしれません。一度休憩してからもう一度見直したり、いろいろな角度からゆっくり見てみたり。気がついたら夢中で見入ってしまい、3時間あってもたりなかったよ、という人もいました。
だから、企画展のついでに常設展にも寄っていこうかな?なんていう考えで常設展を見ようとしても、けっこうボリュームがあるのでかけ足で終わっちゃった、ということにもなりかねません。
せっかく見るのでしたら常設展だけを目的に国立西洋美術館にお出かけすることをおすすめします。
企画展は人気なのでいつも混んでいますが、常設展は空いていることが多いのでたいていは、ゆっくりと自分のペースで鑑賞することができますよ。
さいごに
国立西洋美術館の常設展の見どころや作品についてかけ足でお伝えしてきました。
所要時間は、少なくても1時間から1時間半は確保したいですね。
企画展を見にきたついででしたら、企画展のチケットを提示すると無料で常設展を見ることができます。
ちょくちょく国立西洋美術館の企画展を訪れる人なら、「今日はこれをじっくり見る!」など自分なりの見どころを決めて常設展を見るのはいかかでしょう。お気に入りの作品が見つかるかもしれませんよ。この記事があなたのお役に立てたとしたら、うれしいです。