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東京国立博物館では開館以来さまざまな特別展を開催してきました。
なかでも観客動員数の多かったのはモナリザ展、ツタンカーメン展、阿修羅展と言われています。この3展は日本の美術展の中でもトップ3の入場者数だとか!
私が美術展の魅力に取り憑かれて美術館めぐりを始めるきっかけになったのも阿修羅展のあたりだったな、と感慨深いものもあり、過去の特別展を私なりに振り返ってみたいと思います。
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第1位は1974年のモナリザ展
1974年のこと。日本にモナリザがやってくる!よくわからないけれど、とっても有名な絵なんだって。くらいの情報です、当時の私にとっては。なんせ小学校の低学年でしたから。
当時日曜日の名作劇場のスポンサーが「〇〇を集めて応募するとモナリザのジグソーパズルが当たります!」とCMをやっていたのですが、それを見て「モナリザのジグソーパズルがほしい、ぜったいほしい」と思ったのが美術に興味を持った始まりかもしれません。
その後、「東京の博物館でモナリザ展が大ブームになっていて、連日すごい大行列」というニュースを見たのが記憶に残っています。
東京ではモナリザを見ていませんがそれから10数年後、ルーブル美術館で対面することができました。
そのときの印象は「うわ、小さい!」。
77㎝×53㎝というサイズですからほんとに小さいですよね。
この絵画に当時は150万人以上の人が見ようと東博にやって来たそうです。
この入場者数の記録はいまだに破られていません。
モナリザが制作されたのは今から500年以上も前。損傷のリスクを考えると今後ルーブルから外へ出ることはないだろうと言われています。
ですから今後日本に絶対やってくることはない絵画の一つなのはほぼまちがいないです。当時、日本で見られた人は本当に幸運だったと思います。
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1965年 ツタンカーメン展が第2位
日本人は本当に古代エジプトが好きなんだと思います(自分も含めて)。
1965年に開催されたこの展覧会は私も生まれていたかいないか、という頃なので当然見ていません(笑)。
50年以上も前にツタンカーメンの黄金のマスクが来日していたのですね。
あの黄金のマスク、一説にはアメリカの国家予算に匹敵するほどの値打ちがあるとか。
時折テレビで見てもあの迫力には目を離せない魅力があります。
当時の東京国立博物館での展覧会では動員数が約129万人。モナリザ展には及びませんが、それでもすごいお客さんの数ですね。
その後、この黄金のマスクも日本に来ていませんが、度々開催される古代エジプト展はいつも大盛況です。
これからも、開催されるであろうエジプト展でどんな出会いがあるのか楽しみです。
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第3位は2009年の国宝 阿修羅展
3つの顔を持つ阿修羅が東博にやってくる、ということで2009年当時とても話題になりました。
奈良の興福寺での阿修羅像は壁に面しているので正面からしか見ることができないのですが、東博での展示はホールの真ん中に鎮座していたので、360度どの角度からも阿修羅様をまじまじと拝むことができました。
この阿修羅像を見るために私も家族で、東博の平成館では前庭で1時間以上、炎天下に並びました。館内に入っても阿修羅像に近づくまで数時間かかりました。現在のコロナ禍では考えられない混雑でした。
それでも待ちに待って阿修羅像を間近で見た感動は、今でも何ものにも変えられない思い出です。「来てよかった」と心から思いました(すごく疲れましたが)。
この時の観客数は約94万人と言われています。
平成年間で開催された展覧会では1番の観客動員数だそうです。
後日、電車に乗っていたとき隣に座っていたおばさま2人の会話が耳に入ってきました。
「阿修羅展、すごい人気だったんですって。あの展覧会だけで東京国立博物館の10年分の入場料が儲かったんだってよ~。」本当かどうかわかりませんが、それだけたくさんの人が見に行ったということですね。思わず「へ~。そうなんだ。」と聞き耳を立てたできごとでした。
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さいごに
いかがでしたか。やはり世界的にも超有名な絵画や美術品が来日するとなると、この機会を見逃せないという気持ちで観客数も多くなるのかもしれませんね。
「モナリザ」、「ツタンカーメンの黄金のマスク」という誰でも知っている美術品が日本で見られるとなったら多少無理しても見たくなる気持ち、わかります。
今となってはもう二度と日本では見られないかもしれません。
ちなみに観客動員第4位は2007年のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」が来日した展覧会です。この時の動員数75万人。
この絵画も実物を東博で見ましたが数時間並んであっという間しか見られませんでした。それでも実物を見られてよかったです。
このときちょうど両親がイタリア旅行中でしたが、ウフィツィ美術館の「受胎告知」のあるべき場所がぽっかり空いていたそうで(笑)。
せっかくイタリアまで行ったのに、こういうこともあるのね、というオチに大笑いしました。
みなさんもお近くの美術館のスケジュールをチェックして、心に残る芸術との出会いを楽しんでくださいね。
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