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楽しみにしていた美術館のはずなのに、美術館に行くとどっと疲れを感じる人、意外と多いのでは?
これはいったいなぜなんでしょう?
美術館では長時間歩き回ったり、作品に集中することが多いので思った以上に体力的にも精神的にも疲れます。
それでは、疲れをなるべく感じないで鑑賞する方法はあるのでしょうか?
ここでは少しでも快適に美術館で鑑賞するためのコツををお伝えしていきます。
美術館に行くと疲れるのはなぜ
美術館や博物館に行くと楽しいんだけれどなぜかクタクタ。
一口に「美術館疲れ」、「博物館疲れ」と言っても身体的な疲労と精神的な疲労の2種類に分類されることが多いです。
どちらか1つだけが当てはまるという人もいれば、身体的にも肉体的にも疲れちゃって家に帰るともう何もしたくない、という人もいると思います。
それでは、「身体的な疲労」と「精神的な疲労」について私の経験から考えた対策もご覧ください。
身体的な疲労
私は全身が疲れちゃうんですが、中でも足と腰がいちばんつらいかな。
長時間の見学による体の疲労
美術館は広いため、いったん中に入ると気がついたら数時間が過ぎていた、ということも珍しくありません。
そのため、立ちっぱなしや歩き回ることで足の疲労や、長時間同じ姿勢でいることで腰痛や肩こりなどが起こることが多いです。
体の苦痛を和らげるための私なりの対策
歩きやすい靴と服装で行く。
荷物は最小限にする。
こまめに休憩をとる。
座れる場所を活用する。
クロークやコインロッカーを利用して荷物を預ける。
館内にあるカフェやレストランで休憩をとる。
特に靴は重要です。
美術館にヒールの高い靴や歩きにくい靴を履いていくと本当に後悔します。
だから、軽くて歩きやすい、こんな靴がおすすめです。
荷物がだんだん重くなる
大きなバッグを抱えながら美術館や博物館を鑑賞していると、だんだん荷物が重くなってきます。
なんでこんなに荷物持ってきたんだ~私。
ぶん投げたろか!
って後悔することが何度も。
そして最後は肩や首に負担がかかり、肩こりや頭痛の原因になることも。
こんな状況になるともう、美術館賞を楽しむどころではなくなってしまいます。
館内で荷物の重みに苦しめられないようにするための対策
- 荷物は最小限にする。
- 館内にあるコインロッカーやクロークを利用して、荷物を預ける。
これらの対策は当然と言われれば当然のことですが、意外と忘れがちです。
特に人気の展覧会に行ったときなど、気持ちがそっちに行ってしまい、気がついたら重い荷物を持って展覧会場を歩いていた、なんてことにも。
美術館や博物館のコインロッカーは後でお金が戻ってくるシステムになっているところが大半なので、コインロッカーを見つけたら荷物を預けるようにしましょう。
また、荷物を預ける際には財布やスマホなど貴重品は肌身離さず持っていたいもの。
そんなときは、サコッシュのような財布やスマホが入る小さめのバッグが重宝します。
精神的な疲労
美術館疲れ・博物館疲れには肉体的な疲労のほかに、精神的な疲労もあります。
「疲れた~」と感じるときは、体より頭が…、という人も多いのではないでしょうか。
集中力の使い過ぎ・情報過多による脳疲労
作品をじっくり鑑賞しようとすると、集中力を使います。
脳は集中力を維持するために多くのエネルギーを使っています。
美術館・博物館の滞在時間はだいたい平均2時間半から3時間と言われています。
その間、ずっと集中力を使っていたら、美術館を出るころにはぐったり体も心もぐったりです。
特別展など、高いお金を払って鑑賞する場合は、「元をとらなきゃ。」って思っちゃうし。
全部しっかり見ないと損した気分になっちゃうのよね。
集中しすぎて脳疲労を感じたときの対策
- こまめに休憩をとる
- 一度に多くの作品を見ようとしない
- 自分が興味のある作品に集中して鑑賞する
- 館内のカフェやレストランで休憩をとる
最初から最後まで「せっかくだから全部しっかり見てやろう。」は、ついやってしまいがちですが、体にも精神的にもあまりよくないこと、なのですね。
作品への感情移入による精神疲労
作品の内容によっては、感情移入をしすぎたり、考えさせられたりして作品の世界にどっぷり浸かってしまうことがあります。
こういうときは、精神的なエネルギーを使うため、特に疲れを感じやすくなります。
感情移入しすぎないように、対策(私の場合)
- 自分のペースで鑑賞する
- 感情移入しすぎて疲れを感じたら、休憩する
- 美術館を出た後、友人と作品について感想を話す(友人と一緒に行った場合)
誰かと一緒に美術館に行った場合は、お互いの感想をちょっと言うだけでも、かなり違います。
人混みや騒音によるストレス
人気の美術展など混雑した美術展では、人混みや騒音がストレスになることがあります。
混雑していると人の動きや話し声などが気になって作品に集中できないことが疲れの一因になることも多いです。
人混みを避けるための対策
- なるべく混雑しない時間帯を選ぶ。
- 人の少ない場所に移動する。
- 館内にあるカフェやレストランで休憩する。
美術館は特に午前中や週末は混雑しやすいので、午後の遅い時間や平日に訪れるのがおすすめです。
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快適に鑑賞するための方法
美術館で疲れないように快適に鑑賞するための方法を鑑賞前、鑑賞中に分けてもっと詳しくご紹介していきます。
鑑賞前に準備しよう
「美術館に行く!」と決めたときから疲れないようにするための準備は始まっています。
実はこれがいちばん大事かも。
美術館や展覧会の情報収集
事前に作品や展覧会について調べておくと、興味のある作品を効率的に鑑賞することができます。
人気の美術展ほど人混みを避けるのは難しいですが、SNSなどの情報をこまめにチェックすると混雑状況がわかることもあります。
情報収集の方法
- 美術館や展覧会のホームページ
- 展覧会のカタログ、パンフレット
- 美術雑誌
- Twitter(X)やFacebookなどのSNSの活用
- テレビなどの特集番組
ここで大切なのは、自分にとって見るべき作品を決めておく、ということです。
特に高いお金を払って鑑賞する特別展など、展示数が100点以上……なんてこともざらです。
でも、その展示品の中には、展覧会のメインの作品じゃない、いわゆる関連作品とかも多く出品されているので、興味のない作品はさらっと見るだけでOKです。
だから、作品の横に解説文などが貼られていることがありますが、それも全部読む必要はありません。
たしかに解説を読んでいると「なるほど~」と思うことが多くて知識を身に着けた気分になるのですが、(私の場合)あとで思い出そうとしても全然覚えてない、ということもよくあります。
ぜったい見逃せない、どうしても見たいというお目当てを決めておいて、それ以外は飛ばし見、というくらいメリハリをつけて鑑賞するのが疲れないためのおすすめの鑑賞法です。
慣れないうちは、ちょっともったいない感が強いかも。
歩きやすい靴と服装で行く
美術館ではどうしても長時間歩き回ることが多くなります。
できるだけ歩きやすい靴と動きやすい服装で行くことが重要です。
荷物は最小限にする
荷物が多いと、移動がたいへんになり、疲労感がたまります。
本当に必要なものだけを持っていきましょう。
館内のコインロッカーを活用したり、鑑賞中はポーチやサコッシュなどに貴重品を入れて身軽に動き回れるようにするとよいですね。
それから、美術館に行く前日は体調を整えておくことも大切だよね。
十分な睡眠と食事は美術館賞にも重要です。
鑑賞中の工夫
いくら事前に準備しても、鑑賞中に疲れを感じることは避けられません。
繰り返しになりますが、疲れを感じたときの対処法をまとめてみました。
- 休憩をこまめにとる。
- 混雑する時間帯を避ける。
- 音声ガイドを活用する。
- 一人でじっくり鑑賞する。
体力的な疲れを解消するためには、こまめに休憩をとるのがいちばん。
館内に設置されているベンチやイスを積極的に利用しましょう。
展示室内は飲食が禁止されているところがほとんどなので、館内のレストランやカフェで食事をするのも疲れをとるよい方法です。
また、家族や友人と美術館・博物館を楽しむのもいいけれど、自分のペースで1人で美術鑑賞をする、というのもおすすめです。
特に飛ばし見をするときは、誰かに気遣いするとよけいに疲れちゃいます。
お気に入り作品が絞れない、という時におすすめなのが、音声ガイドです。
別途料金がかかるので、一概におすすめ、というわけにはいかないのですが、特に見逃せない作品について耳元で解説してもらえるので、時短にもなります。
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美術館に行くと疲れるのはなぜ?まとめ
本来美術館や博物館は、疲れるために行くところではなく、すばらしい作品と出合い、心身のリフレッシュにつながる場所です。
それなのに、「あ~、疲れた」じゃもったないです。
美術館・博物館を快適に楽しむために
- 館内のコインロッカーやクロークを利用して、身軽に鑑賞する。
- 疲れたら休憩をとる。カフェやレストランを利用する。
- ホームページやSNSで見どころや最新の情報などをチェックする。
など、館内施設を大いに利用しましょう。
また、事前に体調を整えたり、動きやすい服装や歩きやすい靴で訪れることもお忘れなく。
そして、「せっかくだから元をとろう!」などと考えずに、ぜったい見逃せない作品を決めて、それ以外はさらっと見るくらいにしておくと疲れが全然ちがいます。
これらを参考にして、自分なりの快適な鑑賞方法をぜひ見つけてください。
美術館・博物館は人生を豊かにしてくれる場所です。
美術館・博物館でたくさんの作品と出合って、感性を磨いて心をリフレッシュしましょう。
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