美術館に入館しようとしたら、学生証を忘れてきたことに気がついた!
せっかく楽しみにしていた展覧会なのに、入館できなくてガッカリ…なんてこと、誰に起こっても不思議ではありません。
でも、学生証を忘れてしまっても実は学生料金で美術館に入館できる可能性があるんです。
もしもの時の対処法を知っていたら、エントランスで「しまった、学生証忘れた」という緊急事態でも焦らずに済みますよ。
また、学生さんならではの、国立美術館をお得な料金で観覧できる「キャンパスメンバーズ」という制度についても併せてご紹介します。
ぜひ読んでみてくださいね。
美術館で学生証を忘れたらどうなる?
美術館や博物館で学生証を提示すると学生料金が適用になったり、無料で入場できたりと、一般料金よりもお得に入館できるところが多いです。
でも、学生証を忘れたらどうなるんでしょう?
美術館で学生証を使用するメリット
それでは、美術館で学生証を使うメリットを詳しくご紹介します。
入場料が割引になる
学生証を提示することで、多くの美術館では一般料金よりも割引された料金で入場できます。
割引率は美術館によって異なりますが、一般料金の半額以下になるケースも多く、学生にとって大きなメリットとなります。
例えば、東京国立近代美術館の場合、常設展の入館料は一般料金で500円ですが、学生証提示で大学生250円、高校生だと無料になります。
美大生など美術を勉強している学生が年間を通して美術館に通うことを考えると、学生証を使うことでかなりの節約になります。
特別展料金も割引になる
学生証の優待は、常設展だけでなく特別展覧会にも適用されることが多いです。
話題のアーティストの展覧会や、貴重な作品が集められた展覧会も、学生証があれば割引価格で鑑賞できます。
せっかくの機会を逃したくないという学生にとって、非常に嬉しい特典と言えるでしょう。
学生証を忘れても入場はできる?
一部の美術館では、学生証を忘れた学生に対して、学生だとわかる証明書(例えば在学証明書、健康保険証など)を提示すれば割引を適用してくれる場合があります。
事前に美術館のHPなどで確認しておきましょう
でも、学生証がないと入場できない場合ももちろんあります!
美術館のHPに「学生証の提示がない場合は一般料金で入場していただきます」などの文言が書かれていたら、一般料金で入場するしかない、と覚悟しましょう。
美術館のキャンパスメンバーズとは?
美術館のキャンパスメンバーズは、国立美術館が提案する、大学・短期大学・高等専門学校等を対象とした会員制度です。
学生や教職員の方であれば、無料でコレクション展を鑑賞したり、一部の企画展を割引料金で楽しんだりすることができます。
キャンパスメンバーズのメリット
- コレクション展の無料観覧:学生証または職員証の提示により、何度でも無料でコレクション展を鑑賞できます。
- 企画展の割引観覧:学生証または職員証の提示により、割引料金で企画展を鑑賞できます。
キャンパスメンバーズを利用するメリットは、キャンパスメンバーズに加入している大学などの学生だけでなく、教職員も割引価格で美術館に入館できることです。
自分の通学している大学がキャンパスメンバーズに加入しているかどうかはキャンパスメンバーズのHPから確認することができますよ。
ただし、学生証や職員証を忘れた場合は、キャンパスメンバーズの恩恵を受けることができなくなってしまいます。
美術館や博物館に行く際は忘れないようにご注意ください。
学生証を忘れたときの美術館での対処法
とは言え誰にだって、「うわ~、学生証忘れてきちゃった」ということは起こりえます。
美術館で学生証を忘れてしまった場合はとりあえず焦らずに行動しましょう。
状況によっては、次の方法で入館できる可能性があります。
学生であることを証明できるものを提示する
学生手帳、学校のIDカード、通学定期など学生であることを証明できるものがあれば提示しましょう。
大学によっては、学生証一体型のICカードを発行しており、交通機関や学生割引店舗での利用も可能です。
学生証一体型のICカードを通学定期として利用しているのでしたら、忘れる確率はかなり下がるかもしれません。
美術館に問い合わせてみる
一部の美術館では、学生証を忘れた学生に対して、証明書(学校・大学名、氏名など)を提示すれば割引を適用してくれる場合があります。
また、同じ学校の友人と行った場合、学生証を持っている友人が美術館側に「同じ学校の友人です!」と言ってくれたらもしかしたら大丈夫かも?しれません。
うちの場合は、高校生の息子と国立西洋美術館に行ったとき、学生証を忘れちゃって。
私が「息子が学生証を忘れたんですけど(泣)」と言ったら信用してもらえて、無料(高校生以下で入館できましたよ。(もう10年くらい前の話ですが)
無料入館の日をねらう
これは「学生証を忘れた」というより、「探したけれどなかった(紛失)」というレベルの話かもしれません。
多くの美術館では、年に数回、無料入館日を設けています。
事前に美術館のウェブサイトなどで確認してみましょう。
無料入館日は、学生に限らず一般の方も無料で入館できるとってもお得な日です。
ただし、無料入館日の当日は混雑することを覚悟して行く必要があります……。
一般料金で入館する
上記の方法で入場できない場合は、一般料金での入館となります。
特に、キャンパスメンバーズの制度を利用して入館を考えている場合は、学生証を忘れたらアウトです。
どうしてもあきらめきれないときは、一般料金で入館しましょう。
学生証を忘れないための対策
最後に、学生証を忘れないようにするための対策として、基本的なことをあげてみます。
- 学生証は外出の際は財布やスマホと一緒に常に持ち歩く習慣をつける
- 学生証はいつも同じ場所に保管する
- 学生証をなくした場合、すぐに再発行の手続きをする
美術館や博物館で入館料を安くするため、だけでなく学生としての身分を証明する学生証は、外出先で使用する機会が多いです。
学生である以上、お出かけのときは学生証をいつも持ち歩く習慣は身につけておきたいものですね。
美術館で学生証を忘れた!入館はできる? まとめ
美術館で学生証を忘れてしまっても状況によっては、学生証がなくても入場できる可能性があります。
学生証なしで入場できる可能性があるケース
- 学生であることを証明できるものを持っている(学生手帳、学校のIDカードなど)
- 美術館によっては、学生証なしでも割引が適用される(ことがあるかも)
- 無料入館の日がある
学生証なしで入場できない場合
- 上記いずれにも該当しない場合は、一般料金での入場となる
- キャンパスメンバーズの利用を考えている
学生証を忘れた(紛失した)場合の対処法
- 学生であることを証明できるものを提示する
- 美術館に問い合わせてみる
- 無料入館の日を狙う
- 一般料金で入場する
- 諦めて帰宅する
学生証を忘れないための対策
- 学生証は常に持ち歩く
- 学生証の保管場所を決めておく
- 学生証をなくした場合、すぐに再発行の手続きをする
学生証を忘れたことに気がついてもまずは諦めずに美術館と交渉をしてみてください。
落ち着いて対処することで学生証なしでも入館できる可能性があります。
でも、一番の対処法は学生証を忘れないように気をつけることですね。
学生のみなさん、学生証を活用して、お得に、充実した美術館鑑賞を楽しみましょう。