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「庭園美術館」というと、「庭園」に関する美術館、と思う人もいるかもしれません。実際私もそうでした。
でも、ここ東京都庭園美術館は「庭とは~」という勉強をするところではありません。
目黒という都心にありながら、広大な庭園の緑と美術的価値の高い建物の両方を楽しめる場所として1983年に公開されることになった美術館なのです。
まるで公園のようですが、これがお庭。
優雅な気持ちに浸れます。
東京都庭園美術館の由来
東京都庭園美術館は、もともとは旧朝香宮のお屋敷として1933年(昭和8年)に完成しました。
朝香宮とは、香淳皇后(昭和天皇のお后)の叔父にあたる人で、パリに滞在した経験があり、帰ってきてから造ったお屋敷がここでした。
なるほど、だからお屋敷のいたるところにアールデコ調の装飾が見られるということなのですね。
設計はフランス人装飾美術家のアンリ・ラパンによるものですが、実際に造ったのは日本の職人さんたちなのだそうです。すごい、日本の技術力!
中に入ると天井も高く、大理石が使われていたり、豪華なシャンデリアがあったりで、まるでヨーロッパの宮殿にいるようです。
その後、総理大臣にもなった吉田茂の外相・総理公邸や迎賓館として使われたというのもうなずけます。
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東京都庭園美術館の見どころ
東京都庭園美術館はふだんは庭園が公開されています。
その庭園も広大なもので、芝庭、日本庭園、西洋庭園と3つのエリアに分けられます。
それぞれに四季折々の表情を見せてくれるので、いつ行っても楽しめます。
開園時間
10:00~18:00 (入場は閉園時間の30分前まで)
休園日 毎月第2・第4水曜日 年末年始
建物公開展日以外は本館・新館には入ることはできません。
庭園入場料
一般 200円
大学生 160円
中・高校生 65歳以上 100円
身体障がい者、及び介護者1名まで無料
年齢のわかるもの、学生証、障がい者手帳をお忘れなく。
でも、もし可能でしたら年に一度の建物公開日に合わせて訪れることをおすすめします。
この期間内は朝香宮邸で使用されていた家具調度が室内に展示されて、当時の生活に想いをはせることもできます。
また、カーテンも開け放たれて、自然の光がふんだんに入り、室内からお庭を眺めることもできます。
さらに会期中は写真撮影もOKなので、当時の雰囲気に浸りながら写真に収めることもできます。
私は2020年6月1日~9月27日の公開展「建築をみる2020 東京モダン生活(ライフ)東京都コレクションにみる1930年代」に行きました。
正面玄関のガラスのレリーフ扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品で特別にデザインされたものだそうで玄関先からもう素敵。
室内もアール・デコの作品がふんだんに飾られていて、まるで小さな宮殿に入ったようです。その後、迎賓館として使われたといのも納得です。
2階は居住空間の造りとなっていますが、一人ひとりの居間や寝室があり(お子さまにもそれぞれ)、いったいどんな生活をしていたのかしら、と想像ばかりがどんどんふくらんでしまいました。本当にすてきでした。
ちなみに2021年は「艶めくアール・デコの色彩」というテーマで
2021年4月24日~6月13日に開催予定です。
建物公開日の日程
休館日
毎月曜
5月3日は開館
開館時間
10:00~18:00
観覧料
一般 1000円
大学生 800円
中・高校生 500円
65歳以上 500円
小学生以下 都内在住在学の中学生は無料
障がい者 および介護者2名まで無料
詳しくは公式HPをご覧ください。
東京都庭園美術館の公式HPはこちらから>>>
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新館のカフェ、ミュージアムショップ
また、2014年には新館もオープンして、本館から新館に屋根続きで移動することができます。
こちらでは、建物公開展に合わせて企画展が催される他、ミュージアムショップやカフェが併設されています。
cafe TEIEN (カフェ 庭園)
営業時間
10:00~18:00
定休日
水曜定休日
庭園を眺めながら、軽食やケーキ、コーヒーを楽しむことができます。
明るくて洗練された店内で、ひとりでも入りやすいです。
ミュージアムショップ リュミエール
カフェの横に美術館のオリジナルグッズや展覧会のグッズを販売するミュージアムショップがあります。カフェが混んでいるときなど、お店を見ながら待っていることもできます。
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さいごに
東京都庭園美術館は、名前を聞いたことはあっても訪れる機会は少ない美術館かもしれません。
でも、一度訪れると、庭園の美しさもさることながら、お屋敷の中を見てみたい、って思う人は多いと思います。
旧宮邸の豪華な室内は「日本にもこんなお屋敷があったんだ」とため息ものです。
だから、年に一度の建物公開展をチェックしてそれに合わせて訪れてみてください。
優雅な気分を味わうことができますよ。
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