ゴッホ展2021 響き合う魂ヘレーネとフィンセント が東京都美術館で開催

東京都美術館

「ゴッホ展 2021 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント」が東京都美術館で開催中です。

美術展が好きでいろいろな美術館に行く私ですが、なんせ美術については一般常識の域を出ないので私のゴッホについての知識といっても

・ゴッホのひまわり
・ゴーガンとの共同生活
・耳切り事件
・37歳で亡くなった

というエピソードを知っているくらい。

あと、黄色の色使いが特徴的で、明るい絵が多いかな~、というくらいです(笑)。

今回、東京都美術館で開催されたゴッホ展は2019年に上野の森美術館で開催されて以来となります。

日本にはアジアで唯一の「ひまわり」があるくらい、人気のゴッホです。今回のゴッホ展では16年ぶりに来日の「糸杉」の絵画が目玉と言われています。コロナも少し落ち着いてきたので、私も早速、東京都美術館に足を運んでみました。

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「ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント」を通してみるゴッホの生涯

今回、東京都美術館で開催されたゴッホ展の副題は「響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」。フィンセントはゴッホのファーストネームというのは知っていたけれど、「ヘレーネ」って誰?女性の名前だよね。もしかしてゴッホにとって特別な人?(私の知識ってこんなもんです)

それで、美術展に行く前にちょっと調べてみたのですが、ヘレーネとはヘレーネ・クレラー・ミュラーのこと。まだ無名の頃からのゴッホの作品に魅了され、実業家の夫の財力を元手にした、個人では最大のゴッホ収集家なのだそうです。
オランダのクレラー・ミュラー美術館を開設し、彼女が初代館長を務めました。

今回の美術展では、クレラー・ミュラー美術館からゴッホの油彩画28点と素描・版画20点、ファン・ゴッホ美術館から4点のゴッホ作品が集結しました。

それでは、今回の「ゴッホ展 響き合う魂 ヘレーネとフィンセント」の展示を見ていきましょう。

芸術に魅せられて:ヘレーネ・クレラー=ミュラー、収集家、クレラー=ミュラー美術館の創立者

第1部では、ゴッホに魅了されたクレラー・ミュラー美術館の創設者、ヘレーネについての紹介。

これがなければ、私のような「にわかゴッホ」ファンには、彼女の偉大さがわからなかったかもしれません。実直そうなヘレーネと、彼女に絵画の指南をしたプレマーの肖像画、そして、ゴッホの「療養院の庭の小道」の絵画が印象的でした。

ヘレーネの愛した芸術家たち:写実主義からキュビズムまで

第2部ではヘレーネが収集したゴッホ以外の作品を展示。

ミレー、ルノワールなどの作品を始め、新印象派と称される点描画で有名なスーラの絵画など。

ヘレーネは美術批評家のヘンク・ブレマーのアドバイスをもとにして多くの絵画を集めたということですが、自分が「すてき」と思った作品はどんどん買い集めていったようです。その中には当時はそれほど認められなかった作品もあったそうですが今となっては価値ある作品として世界に知られるようになるのですから、わからないものですね。

ファン・ゴッホを収集する

そして第3部では、いよいよゴッホの作品ぞくぞくとお目見えします。

よく展覧会では「〇〇展」とは言っても他の作家の作品も展示されることが多いですが、今回の「ゴッホ展」の第3部ではまるまるゴッホの作品ばかり!!!これでもか!というほどゴッホ一色です。圧倒的です。

それも、細かく「オランダ時代(初期)」「フランス時代(弟テオと過ごした時期)」「フランス時代(アルル)」「療養院時代」と時代ごとに展示されているので、ゴッホ初心者にもわかりやすかったと思います。

素描家ファン・ゴッホ、オランダ時代

とくに印象的だったのは、「オランダ時代」。初期のゴッホは「画家になる!」と決めてから5年間は素描と人物画(農夫など)を中心に描いていたので、モノクロ画だったり、油彩画でも色彩が暗かったりで、「これがあのゴッホ?」と思うくらい地味な絵が多かったです。でも、やっぱり修行時代って大切なのですね。この基本に忠実な地道な努力があったからこそ、晩年のあの明るい色彩の油彩画が開花したのかもしれない、と素描を見ながら思いました。

画家ファン・ゴッホ、フランス時代

「フランス時代」はパリに移り住んでから。ここでゴッホは印象派や新印象派、さらには日本の浮世絵にも触れることで、今までの技法は古めかしかった、と気づきます。スーラの点描画からも刺激を受け、「レストランの内部」という絵画では一部、点描画で描かれた部分もあり「ゴッホもいろいろな画風を試しているのかな」と素人目線で思いました。

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アルル

さらに「アルル時代」ではゴーガンとたった2ヶ月という短い間でしたが共同生活を楽しんだり、ゴッホの生涯の中でも充実した期間だったのでは?と思います。

サン=レミとオーヴェール=シュル=オワーズ

その後、自分の耳を切り落としてしまう「耳切り事件」→療養所生活、と立て続けに事件が起こったあと、最後にピストル自殺という結末で37歳という短い生涯を終えることになるのです。

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ゴッホ展の感想 2021年

ゴッホ展を見終わった感想、2021年の展覧会は今までのなかでもいちばん心に残りました。

私にとっては、とてもわかりやすい今回のゴッホ展でした。なかでもお気に入りの絵画は

「黄色い家(通り)」
「レモンの籠と瓶」
「種まく人」
「夜のプロヴァンスの田舎道」

でした。いわゆる「ザ ゴッホ」みたいなどれも有名な絵画がお気に入り、です。

「黄色い家(通り)」「レモンの籠と瓶」「種まく人」は南仏プロヴァンス、アルルで過ごした時に制作された絵画です。どれもゴッホカラーとでもいうべき黄色い絵の具が印象的な明るい絵画です。

「黄色い家(通り)」

「黄色い家(通り)は、ゴッホがゴーガンと2ヶ月間共同生活をした町並みがモチーフとなっています。

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南仏の抜けるような青い空と黄色い壁の家並み。太陽が燦々と降り注ぐようなまぶしい光が感じられていかにも南仏プロヴァンス。ゴッホの青と黄色の色使いが私の南仏プロヴァンスのイメージを決定づけたのかもしれません。

「レモンの籠と瓶」

黄色の色使いが印象的。

ゴッホの収集家、クレラー・ミュラー美術館の初代館長だったらヘレーネのいちばんのお気に入りの絵画だったということです。

なんだかわかるわ~。素朴なタッチではあるけれど、レモンもテーブルクロス(かな?)も壁も籠もほぼ黄色。なのに、なぜこんなに惹かれるんだろうか?瓶だけが黄色の補色のような青っぽい色で描かれているのがアクセントになっていていい味を出しています。

ほぼ黄色の色使いは、あの有名な「ひまわり」を連想しました。

 

 

「種まく人」

「種まく人」というとまずはミレーの絵画を思い浮かべます。岩波書店のロゴマークにも使われていたのでご存じの方も多いでしょう。

実はゴッホにも「種まく人」の絵画があったのです。もともとゴッホはミレーを敬愛していて、初期の素描や油彩画はミレーの影響を強く受けたといわれています。ゴッホの「種まく人」も題名からも絵の構図からもミレーを彷彿とさせるけれど、私はミレーよりもゴッホの「種まく人」のほうが好き!黄色い色使いだからなのかな~。

 

ミレーの絵画はなんとなく農夫の苦悩?つらそう、と思って見ているとこちらも疲れてくるのですが、ゴッホの描く畑と空と太陽の黄色から生命力?実り?元気や希望をもらえるような気がします。

「夜のプロヴァンスの田舎道」

今回の目玉ともいうべき絵画。

「糸杉」を描いたゴッホの作品は複数ありますが、なかでもこれは特に有名。三日月とそれよりも大きな星が輝く夜空に凛とそびえる一本の糸杉。歩いている人や馬車も描かれているので、道端に糸杉が生えているのでしょう。実際にこんな大きな糸杉は見たことがないので目のあたりにしたらどんな気分になるのかな。

ゴッホは何枚も糸杉を描いているので、よほど印象に残ったのでしょうね。

 

この絵は黄色よりも青が強調されていて、全体的に暗いです。明るいゴッホの絵に惹かれていましたが、最後の締めがこの糸杉の絵。

この絵を描いて数日後にゴッホは南仏を去り、療養所に入ることになります。

古くから糸杉はヨーロッパでは死や喪の象徴、とされていたので、何枚も糸杉を描いたゴッホにも何か感じることがあったのでしょうか?

ゴッホが画家として活躍したのは27歳から37歳の約10年だとか。

ゴッホの命の煌きがこの10年に集結しているようで、しばらく忘れられない美術展となりました。

今回のゴッホ展を見て、「ひまわり」も見たくなった、という方は、ぜひ新宿のSOMPO美術館へも足を運んでみてください。ゴッホに対する理解が深まると、「ひまわり」がますます魅力的に見えてくると思います。

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「ゴッホ展」2021年のお土産グッズ

そして気になるのは、「ゴッホ展」2021のお土産グッズ。

アルル時代の色彩豊かな作品をイメージしたグッズが今回はたくさんあったので、見ているだけで楽しかったです。

サンリオのキャラクターで人気のシナモロールとコラボしたグッズがとってもかわいい!

ゴッホのトレードマークとも言うべき麦わら帽子をかぶったシナモロールのマスコットなど、小学生の姪っ子に買ってあげたら喜ぶだろうな~、と思いながらお土産を物色。そして実際に私が買ったのは缶入りサクマドロップ。ゴッホになりきったシナモロールがかわいい缶です。気分によって「黄色い家」「糸杉」とひと缶で置き換えて楽しめるところも気に入っています。

他には定番の栞。たくさんあってどれにしようか迷いましたが、「種まく人」「夜のプロファンスの田舎道」「青い花瓶の花」にしました。

栞は本や手帳に挟んで使うことが多いので、美術展の思い出をいつも感じることができるので、お気に入りのお土産グッズです。値段が手頃なのもうれしいですね。

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「ゴッホ展」は上野の東京都美術館で

「ゴッホ展」は上野の東京都美術館で9月18日から12月12日まで開催されています。

「ゴッホ展」の入場料

観覧料は日時指定予約制で

一般        2,000円

大学生・専門学校生 1,300円

65歳以上      1,200円

となっています。

高校生以下、身体障害者手帳をお持ちの方とその付添の方は1名まで無料ですが、その場合も無料の日時指定予約券が必要となります。

「ゴッホ展」チケットの購入場所

公式チケットサイト

eプラス、ローソンチケット、チケットぴあ、Boo-Wooチケットからお買い求めできます。

詳しくは展覧会公式サイトをご覧ください。

「ゴッホ展」公式サイトはこちらから>>>

「ゴッホ展」のチケットは当日でも買えますが

オンラインで買うのはちょっと難しい、当日券はないの?という方もいらっしゃると思います。当日券も館内で発売されていますが、混雑具合によっては売り切れも予想されます。

実際、私が行ったときも、平日の午前中でしたが、チケット売り場には長蛇の列ができていました。可能ならば、事前にチケットを購入してから行ったほうが安心ですね。

特に、ゴッホなど有名な作品展は当日券が完売していてがっかり、ということもあるかもしれません。

東京都美術館の場所

東京都美術館は、東京都上野公園内にあります。JR上野駅の公園口から上野公園を目指して歩くと、上野動物園の右側に見える茶色の建物です。周りを木々に囲まれているので、駅側からは見えにくいですが、動物園と、「東京都美術館」の標識を目指して歩くと、約5分くらいで到着することができます。

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さいごに

今回のゴッホ展は、私の印象では作品数が控えめで、じっくり見るにはよかったな、と感じました。たくさん作品があるのも見ごたえがあってうれしいのですが、一つ一つの絵に向き合いたいと思う私はたくさんあると疲れちゃって。今回は作品数が約70だったので急がずゆっくり見られました。

所要時間は約1時間ちょっと、でした。これも時間がかかりすぎず良かったと思います。なにより、ゴッホの作品がとても多くて大満足。作品を通して見ることでゴッホの生涯をより詳しく知ることができました。